行政書士は地方でもどこでも開業して成功できる

都会と地方、メリットもデメリットもあります

インターネットが膨大な情報を瞬時に届けてくれる時代になって、行政書士という仕事のすばらしさが社会の隅々まで伝わる時代になりました。通信教育を使った行政書士の受験勉強の質が向上したこともあって、どこに住んでいる人でも行政書士を目指すことが楽になっています。

地方在住、特に学校がほとんどないような地域でも行政書士の合格はじゅうぶんに可能であることは、前のページで書いた通りですが、都会から距離のある土地で行政書士を目指す……というパターンには、それなりにメリットがあります。
行政書士という職業は、基本的に独立や開業をするために存在している資格です。開業には常に失敗の危険性がありますし、行政書士もそのリスクとは無縁ではありません。

しかし行政書士には、人によって少しずつ異なる専門テリトリーを持てるというメリットがありますし、地方に住んでいることもその延長で語ることができます。

たとえば都会に住んでいる場合は、都会ならではのよさがあります。変わったビジネスをやっている企業や個人だっていますし、一般的な企業にしたってとにかく数が多いです。
都会での開業は競争が激しくなるというデメリットがあるかたわら、独特のチャンスの宝庫でもあるわけです。

地方で開業するメリットは、競争率が低いこと

しかし地方での開業の場合は、都会に比べて競争は比較的楽になりますね。もちろん、その地域での既存の行政書士との競争が起こることは常に考えられますが、地方にも行政書士を必要としている団体や個人は常にいるわけです。中には「行政書士に頼めば解決する」ということを知らないまま、悩みを抱えている人もけっこういるはずですね。

行政書士になることは、その地域でのニーズを発掘しながらやっていけるというチャンスと隣り合わせになれるのです。

事務所の扱う業務によって決定できる

さて、行政書士事務所を開業するとき、誰もが最初に考えることは「どこで事務所をやろうか?」ということでしょう。

駅前の人通りの多い立地でやるか、郊外に広々とした事務所を借りるか、はたまた賃貸事務所にするか、自宅の一室で開業するか、とても悩ましい問題です。

行政書士事務所の開業場所は、その事務所の扱う業務にも左右されます。「会社設立」を第一の業務にしようとしている行政書士であれば、法務局の近くが便利でしょうし、「許認可申請」を専門業務にしようとしている行政書士であれば、県庁から徒歩圏内に事務所を借りるのがよいでしょう。

とはいえ、近年は電子申請も発達し、提出書類も郵送受付が主流になりつつあるところも多いため、一概にそうとも言えないかもしれませんが、それでも、自分の業務に関係する官公庁の近くに事務所があるということは、非常に便利なものです。

そうした立地には、既に行政書士事務所が多くあり、競合が厳しいという事実もありますが、その反面、他の行政書士と顔見知りになってしまえば、良い情報交換相手となるかもしれません。

事務所が少ない地域では、業務の間口を広げるのがおすすめ

一方、行政書士事務所自体が少ない地域で開業する場合は、競合事務所も少ない分、顧客となる相手の絶対数も少ないため、扱う業務を限定しすぎず、ある程度、間口を広げて開業する必要があります。

そうした場所で、「会社設立専門!」の事務所を開業しようとしても、設立する会社自体が少ないのですから、事務所経営が成り立たない心配もあります。

もっとも、インターネットやスカイプを駆使して、「会社設立業務、全国対応いたします!」というやり方もできますが、この方法は、開業直後の行政書士には向いてないとも思われます。

行政書士の数が少ない地域で開業するのであれば、守備範囲を広めに設定した事務所を開業し、その地域の司法書士や税理士などと良い関係を構築して、連携しながら仕事をしていく方向を選んだ方が、事務所経営は安定するでしょう。