独学で受かる人とは?

独学を始める前に環境を見直しましょう

行政書士に独学で受けたいと思ったら、それを合格まで続けられる人と続けられない人の違いがあることを認識してほしいものです(今から書いていきますが)。
これには、費やせる勉強時間の長さも関係してきますが、勉強に入る前に自分を客観的に見つめる機会を設ける必要があります。

行政書士の独学で合格を見事にやりとおせるのはところでいったいどんな人たちでしょうか。

行政書士を完全な独学だけで、それも1年目の独学で合格できそうなのは、行政書士の勉強内容に目はしが利くような人たちでしょう。

法律の勉強をしたことがある人

法律の勉強といっても、大学の法学部を卒業しているくらいでは物足りません
たとえ「旧帝」レベルの法学部出身でも、です。

法律の資格を持っていたり、そのための勉強に打ち込んだりしたことがあるくらい法令に接していないと意味がありません。

行政手続等を仕事等でよくやっていた経験を持つ人

行政手続については、公務員として勤務で従事していたような場合や、何らかの組合や団体、あるいは一般企業でもかまいませんが、官公署等へ提出する手続き等を、書類作成や法規則にもとづいた手順まで頻繁に経験して、熟知しているような場合が理想となります。限られた手続きについて詳しい程度では足りません。

公務員がかつて、退職後等に行政書士の資格を取っていた例が多かったのはそういった事情も関係しています。

上記のような特別な経験を持たない多くの志願者たちが、行政書士に完全な独学で受かろうと思ったらどんな条件が望ましいでしょうか?

  • 毎日たっぷりとした勉強時間(たとえば、1日8時間くらいの勉強を週に5日)をかけられる、あるいは1年以上でも勉強時間をかけられる、といった境遇にいる人

仕事をしている人であれば、そんなに時間をとることはできないでしょう。
主婦(夫)の場合だったら勤務はしないでしょうが、家事はたいへんですし子供がいれば育児に時間をとられます。

学生の場合も、学業をおろそかにできる例はそんなに多くはないと思われます。

仕事や学業、家事や育児等にとられる時間がほとんどない人はこうしてみるとなかなかいないようですが、一部の主婦や学生、一部のフリーターや失業者(失業中では、独学する時間はあっても行政書士合格までに
何年もかけるわけにはいかないでしょうが)が、あてはまるといえるかもしれません。

全くの未経験では独学は厳しい

行政や法に関する知識や経験もなく、勉強する時間も毎日大量にとれるわけではない多数派の受験者にとっては、完全な独学での行政書士合格は難しいことになります。

残りのページでも書きますが、家での勉強に追い風が吹くような勉強法をよく意識して臨むことが大事になってくるでしょう。

条件さえ整えば独学での合格も可能です

通信講座を使わず、独学で行政書士に合格できないのか質問される方がいます。

結論から言うと、独学でも合格する事が出来ますし、実際に合格した方もいます。

しかし、そのためには2つのどちらかの条件を満たしていることです。

1、憲法・民法・行政法の知識があり、法律の解釈を理解できること

2、1年で1000時間以上の学習量をこなせる人

まず、実際に行政書士の学習をはじめてみればわかりますが、行政書士の試験で厄介なのは、上記の3つの科目です。
特に民法は出題範囲が広く、ポイントを絞って学習しなければ、到底終わらせられる量ではありません。

また、法律には、普通に考えればはてなマークが付くような独特の解釈があり、普段法律に触れていなければ、理解出来ない事が沢山あります。

独学で学習すると言う事は、それらの事を市販のテキストだけで理解しなければいけないので、法律の知識がない方には非常にハードルが高いと思います。

実際に上記のようなことを理解している司法書士の合格者でも普通に不合格になっている方は沢山いるくらいです。

次の2つ目ですが、行政書士を独学で合格できない人の多くは、 この勉強時間をこなせないからです。
行政書士の受験者のほとんどは、社会人なので、勉強はどうしても2の次になります。
そのため、仕事が忙しかったり、仕事で疲れたりすれば、勉強が後回しになり、挫折してしまうのです。

もちろん、はじめはやる気がありますが、大抵の人は1ヶ月や2ヶ月くらいで、徐々にモチベーションが落ちてきます。

しかしながら、そうした独学で合格するのに難しい理由はありますが、そもそも行政書士の合格率や難易度を知れば、まず独学で勉強しようとしないはずです。

それでも独学で勉強する方は、そうとう学習能力が高い人か法律の知識がある方だけです。
そこまで大変な思いをして、独学で勉強する意味はありません。
多分、大抵の方は、少しのお金をケチり、独学で勉強しようとしているだけなのです。

そのくらいの気持ちなら、わざわざ行政書士を受験する必要はありません。
行政書士は、お金も使わず、時間も使わず、リスクなく合格できる甘い試験ではないのです。
その事は理解して下さい。

主婦でも目指せる資格です

行政書士は主婦でも目指せる資格(それも高収入も狙える)資格で、独学で目指す人もいます。
日中家にいる主婦の場合、独学で行政書士を勉強する人が多くなるのは自然な流れですが勉強の仕方にはひと工夫が必要だと思います

主婦が行政書士を受けようと思ったら、独学を真っ先に考えるのは当然の展開でしょう。
主婦は家をしょっちゅう留守にできませんよね? つまり外に勉強を教えてもらいに行きにくいですから。

行政書士に無縁だった主婦の中にも「私にもできそうかな?」と考える人は増加中で、独学で受けようかと考える人も増えています。
今これを書いている私も、平凡な主婦だったわけで、その私も今ではいっぱしの行政書士として働いているのですが、独学で行政書士を目指そうとしたひとりでしたね。

  • 独学しようかと思う行政書士志望の主婦にとって、その実態はどんなものなのか?
  • 合格するにはどうするとうまくいきそうにできるのか?
  • そして、行政書士に合格したら主婦にはどんな未来が待っているのか?

なるべくいろんなタイプの主婦の人たちに役立つページにしたつもりです。

独学は時間を無駄にしてしまうことも

行政書士になるために、独学(つまり、行政書士の教本や六法全書等を集めてきて、それを自室で読んだり研究したりするだけで、誰にも頼らない方法)で押し切ろうとする人たちがいます。
行政書士の試験は、例年著しく低い合格率が続いていることで有名です。つまり、できるだけ受かりやすい勉強法を選択するほうが、時間を無駄にしなくてよくなります。

行政書士の世界でも、3年以上続けて落ちている人たちが過去も現在も信じがたいくらい大勢いることは、行政書士に興味を感じた人たち全員に知っておいてもらいたい真実ですね。

行政書士の独学は、つまりものすごく無謀な選択だということになるのですが、それをしてもよい人たちも確かにいることはいます。
どんな人たちでしょうか?

それは、大学法学部でまじめに単位を取得していたような人たちや、公務員であったり企業の法務関係の部署にいたりして行政書士の仕事や法知識について見通しが利く人たちくらいのものでしょう。

1回目の受験で失敗した人が、もう1回チャレンジすれば受かりそうな気がして独学でまた行政書士試験を受け直す例もあるようですが、「本当にもう少しのところで落ちた」という強い確信でもあるのならともかく、
おしなべて褒められた決意だとはいいにくいものがあります。

独学で1回失敗したのですから、行政書士の勉強法に根本的な欠陥があった恐れがあるからです。

3ヶ月での合格はかなり厳しいです

行政書士試験の合格者の勉強時間には個人差がありますから、たまにものすごく短い時間で受かった強者がいることは、私だって存じておりますが……それにしたって、たまに「3ヶ月の独学で、行政書士の勉強時間はじゅうぶん!」なんて言説が流布しているのを見ると、呆れかえってしまいます。

本当に3ヶ月前後の勉強時間で、行政書士に独学で合格するとしたら、毎日8時間くらいの勉強時間を連続で続けたようなケースに限定されるのではないでしょうか?
そこまでしたって、受かる保証は誰にもできないように感じます。

しかし、「3ヶ月の独学で、行政書士に受かります」というスローガンは「誰でもできます」と主張しているようなふしがありますね。でも私には誰でも真似できる独学法だとは到底思えません。ストレートに受け止めてしまうことはとても危険でしょう。

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